散歩

甘沼山 成就院 の名木であるヒトツバタゴ「なんじゃもんじゃ」の樹をご存じですか?

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お花のお寺と呼びたくなるような『高野山真言宗 甘沼山 成就院』では ”なんじゃもんじゃ” の樹に花が付き、満開の状態です。数年前から春になると花が咲きだしたという ”なんじゃもんじゃ” の花が今、きれいに咲いているという話を耳にし、伺ってきました。

”なんじゃもんじゃ”の樹とは?

5月の初め頃から白い清楚な花が咲き始め、満開の頃には花嫁の綿帽子のように葉を被い、可憐に華やぎます。学名をヒトツバタゴ、通称 ”なんじゃもんじゃ” と呼ばれるこの樹は、茅誠司氏(元東大大学総長)居宅から2003年に成就院境内に移植されたものだそうです。

関東地方では、その付近で見られない大木や珍しい樹種を”なんじゃもんじゃ”と称したそうです。

例えば、海老名市有馬のハルニレ、千葉県佐倉 神崎神社の大楠、筑波のあぶらチャン、山梨県鶯宿峠の両面檜なども”なんじゃもんじゃ”と呼ばれているそうです。

東京青山の六道の辻にあった、別名「六道木」とよばれたヒトツバタゴの存在とは?

ヒトツバダゴの代名詞が”なんじゃもんじゃ”として認知されたのには、東京青山の六道の辻にあった、別名「六道木」とよばれたヒトツバタゴの存在があるそうです。

1924年(大正13年)に白井光太郎博士(元 帝国大学教授 木草学者 植物学者)のご尽力により、天然記念物の指定を受け保護された樹齢百数十年の大樹だったそうです。

この木は1933年(昭和8年)に惜しくも枯れしまいましたが、白井博士は名木の子孫を遣す努力をされ、甘沼山 成就院の木もその一樹であるそうです。

ヒトツバタゴの名称は江戸時代の植物学者、水谷豊文が尾州二ノ宮山中でこの木を発見し名付けたものと伝えられ、国内では愛知、岐阜、対馬に自生しているそうです。

甘沼山 成就院 パンプレットより

名木とは…

名高く由緒ある木であり、樹齢を経た大木を指し、神社やお寺などでよく見られます。その土地ならではの生活や風習、信仰などにより人々に親しまれてきた樹木や歴史的に意味を持つ樹木などが名木と分類されるそうです。

オスの樹、メスの樹があるらしい…

”なんじゃもんじゃ”の樹にはオスとメスがあるそうです。メスに実(種)がつき、その種も蓮の花の種のように固いそうです。なので、種にキズを付けて芽が出るようにするのだそうです。そして、こちらのお寺でも樹に育ち数年たってから花が咲き始めたそうです。

  オス

  メス

見分け方は、”実(種)がつくつかない”というだけでなく、どうやら花全体がこんもりしているのがオスなのだそうです。皆さんはお判りになりますか?

  オスの樹

  メスの樹

大きな樹になると、私にはわかりにくいのですが、いかがですか?見分けがつきますか???お寺のおかみさん曰く「どうぞいつでもお花を自由に見にいらしてください。」とのこと。香りはあまり感じられませんでしたが、白い花びらがレースのように、そして、花の玉のようで、とても綺麗で、何より佇まいが美しい樹に思われました。

隣に佇む”ハンカチの樹”

”なんじゃもんじゃ”の樹を眺めながらお茶はいかがですか?樹の説明をしてくれる方がテントにいらっしゃいます。そのテント横にはもう1本珍しい樹がありました。背が高く、なかなかそのお花が遠くて見えないな~と思いましたらテーブルの上にありました。ご覧くださいませ。

”ハンカチの樹”の花

珍しい花ですね。ハンカチの木はミズキ科(分類体系によって異なる)の落葉高木だそうです。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では”ハンカチの木”や幽霊の木”などと呼ばれるそうです。

東京都文京区にある小石川植物園、礫川公園、西東京いこいの森公園にもハンカチの木があるそうです。また、東京都練馬区にも「土支田ハンカチの木緑地」があり、緑地の中央にハンカチの木が植えられているそうです。

美しい樹がたくさんありましたよ!

  黒●●

黄色の花のモクレン 珍しいです。初めて見ました。調べているのですが、金寿?イエローバード?金寿だとしたら、日本生まれの品種で、”金”と”寿”というめでたい響きから、縁起の良いモクレンとして人気があるそうです。

金寿の魅力は色の変化!

もう一本あるという、色の変化のない黄色の木蓮の花は終わってしまっていたのですが、こちらの樹の花は色の変化が素敵なのだそうです。繊細な色の変化。咲き始めはフレッシュな緑色でありながら、咲き進むにつれて黄色へと花の色が変化するのだそうです。

 

こんなに背が高い樹にまで成長していました。そのお隣には紫木蓮

境内横にこれから咲くのは…君の名は??再度聞いてきます~

バナナの香りの木があった!


こちらはバナナツリーです。なんと、バナナの甘いおいしそうな香りがしていました。モクレン科の常緑小高木。開花は5~6月。木の周りで芳香浴ができそうです。

他にもこんな花々がありました


芍薬はこれからの開花です。

水連も綺麗に咲いています。蓮はまだ葉が小さい状態でこれから成長していきます。こちらのお寺の蓮も見事なのですよ。私は昨年のお盆前にお寺に伺ったときに、保存してあった種を分けていただきました。今、芽が出た状態です。大事に育てます。

最後に…

樹木に囲まれたお寺、そして、お花に囲まれたお寺として親しまれている 甘沼山成就院 にお散歩にいらっしゃいませんか?「いつでもどうぞ!」とおかみさんはおっしゃっていましたが、花祭りやなんじゃもんじゃの開花時期にはテントが張りだされ椅子が用意されていたりします。

写真に移しきれないほどの植物がまだあります。そして、テントが出ていない時期でも、座れる場所はあります。今回わたしも改めて周りをよく見てまわりびっくりしました。

こちらのお寺は行くたびに何か変化がある感じです。住職が東京からお戻りになってからの変化は著しく、お寺ですが明るく清々しいのです。暗い感じがしないのです。住職がよくお庭で作業されていますが、今日はたまたまいらっしゃらない日でした。

地元の方々のお散歩の通り道にもなっています。近くの農家さんではお野菜やお花をだしていて、お散歩をしながら季節のものを手にすることができますよ。周りは静かな住宅地ですから、景色を眺めつつ、お口は少し休ませながら…

特に早朝の静けさのなかの会話は近隣に響き渡っています。私たちはその時間は人の声ではなく、鳥の声に耳を傾けていたりします。最近はカラスの鳴き声も大きいですが、たくさんの鳥類の鳴き声を聞くこともできます。

後ろの小さな山を越えると、茅ヶ崎市の新しい資料館がありますよ!(^^)!

アクセス方法

高野山 真言宗 成就院
神奈川県茅ヶ崎市甘沼473
TEL0467-52-6704

交通案内】
JR茅ヶ崎駅北口、みずほ銀行前、バス停①番乗り場から、「文教大学行き(茅50)」又は「湘南台駅西口行き(茅03、湘11)」で「甘沼バス停下車」徒歩5分

お車の場合は茅ヶ崎駅北口より約12分 「駐車場完備」

【地図】

サイトよりお借りしています。https://www.joujuin.jp/map.html

その他

Instagramされています!
よりリアルタイムな様子がわかるかも?
#甘沼山成就院
#chigasaki.jojuin

毎月第二日曜日はお寺マルシェ開催中
キッチンカーも集まっています!
バス通りから5分の場所ですが、道の角にはマルシェのポスターが張られていたりしていますので、住所と地図、ポスターを参考にいらしてみてくださいね(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

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