2023年3月は全国的に暖かいようです。人の動きにも活発さが戻り、2022年に伺った新潟県十日町に再び行ってきました。温泉とスキーだけでなく、大地の芸術祭の里でもある十日町の中を数か所、観光もしてきました。
十日町は今熱い!年間を通していろいろな体験ができる場所となっています。その中でも、今回は 日本三峡谷 清津峡についてご案内させていただきます。
ただのトンネルだと思っていたが…
SNSの普及とインスタ映えをするためか、よく目にしていたこのトンネルの写真はどこなんだろう?と思っていました。たまたま、自分のヨーガの師匠もここでの写真をアップしていて、いつか自分も行く!と決めていた場所です。
調べたら新潟県ということがわかり、年に数回、新潟には行くため、チャンスをうかがっていました。やっといけました!
ここは、日本三大峡谷 清津峡です。黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして知られているそうです。1941年4月に国の名勝・天然記念物に指定されました。1949年9月に指定された上信越高原国立公園内に位置し、学術的資料の宝庫でもあるそうです。
1500万年前の海底火山の噴火活動によって、噴出物や火山灰が堆積して固まった緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)を多く含む地層(七谷層)が形成され、700万年前にマグマが七谷層に流入して石英閃緑ひん岩(せきえいせんりょく)となり、冷えて固まる際に体積が収縮し、柱状節理に…
また、約260万年前から柱状節理の隆起と清津川の浸食によって地上に露出し、さらに谷が深くなったことで清津峡ができたそうです。
アート作品 Tunnel of Light
1996年10月には清津峡トンネル開坑されていますが、2018年5月に大地の芸術祭作品としてリニューアルされています。
エントランス施設の開設と、全長750mのトンネルを外界から遮断された潜水艦に見立て、外を望む潜望鏡として途中の見晴所と終点のパノラマステーションなどでアート作品を展開しています。写真を撮った場所は終点のパノラマステーションでした。
自然の五大要素である 木、土、金属、火、水 を利用しながらアースティックな雰囲気をつくりだし、歴史あるトンネルを変容させています。
いくつかある見晴所とパノラマステーションからはその土地の自然の美しさを感じることができます。まるでトンネルを歩きながらのひんやりとした中にも静けさを感じながら歩き続け、各ポイントでは内側から外への意識が広がるようです。内から外を観る感覚です。
各所に隠れテーマが…
750mにもおよぶトンネルですから、各所に隠れテーマがありました。
- ペリスコープ(潜望鏡:カフェや足湯、残念ながらこの日は足湯はお休みでした)
- 色の表出(5つの色や深部から聞こえてくるミステリアスな音)
- 4.空間と一体化した鏡面で仕上げられたトイレは、ストライプの壁面の床との反射で視覚からきえていく?トイレの中からの視界も面白かったですよ。
- 外の風景を内にとりこむ「しずく」自分の姿も様々な角度で反射するだけでなく、超現実的な空間をつくりだしつつ、日が落ちると鏡の背面から火のような赤いライトが空間を覆う。(伺った時間はお昼だったので、赤にはなっていませんでしたが、鏡に映し出された景色が遠目にも綺麗でした。)
- ライトケーブ(光の洞窟:清津峡の景色を水盤鏡をつかって幻想的な眺めを創り出しています。無機質な金属の冷たさと水と、その向こうの自然の景色とのコラボです。
大地の芸術祭 あちらこちらにアートがある 十日町
私を見つめる牛(アート)…笑
これは、2022年に十日町松之山温泉に行った時の写真ですが、雪が多く雪の壁に感動しながら冬のお散歩も楽しみました。2023年も雪の壁はありましたが、例年よりは雪が少ないそうです。この地は除雪力がすばらしいので、車でも大丈夫だったりします。
宿のお風呂で一緒になり温泉につかりながら会話を楽しんだご高齢の女性は、立川からお一人でいらしていました。車で旅をすることがお好きで、今は一人旅を楽しんでいらっしゃるのだとか。
しかし、今回は家族の「車はやめて~」の助言を聞き入れて、電車移動をされたそうです。運転者目線で、道に雪がないので驚いていました。東京からは距離がありますから、ゆっくりと電車の旅もいいですね!
広い大地に 他にもたくさんのアートが ポツンと、あちらこちら にありますよ。移動しながら見つけられる楽しさもあります。
夏には棚田トレッキングも楽しみたい!
これは、帰りの電車の待ち時間にみつけたポスターです。十日町といえば、美しい棚田の景色も有名です。雪がとけて、そのきれいな水がおいしいお米を育ててくれる場所です。
トレッキングもいいな~ もちろん温泉付きで(笑)私は松之山温泉が大好きです。日本三大薬湯の一つです。Tulsi農家でもある知り合いが地元愛をふんだんに放射しながら住む場所です。
だから、毎年通っては一緒に語り合いながら飲みます。そう、新潟はお酒もおいしいのです~。Tulsi農家の友人についてはまた別記事でご案内させていただきますね!
まとめ
- 全長750m、往復時間は40~60分
- 入場料大人:1000円 子ども:400円
- 開坑時間 8:30~17:00
- エントランス施設 1Fカフェ・ショップ 2F足湯(無料)
9:00~16:00(除雪期間は閉館) - アクセス
電車:上越新幹線→越後湯沢下車→バスで清津峡入口下車(宮野原駅行き・約30分)
車:関越自動車道→塩沢石内IC下車→国道353号(約20分) - 無料駐車場あり
- 冬期間大型車両規制あり
- トイレは駐車場とトンネル内にあり
- 住所:〒949-8433 新潟県十日町市小出
- 電話:025-763-4800
- 地図(グーグルさん)
- 地図(パンフレットより)
- その他:週末は混雑して駐車場にはいれなかったという話も聞いています。平日であっても14:00頃が一番混むようです。
コメント